このブログでは、高齢社会の課題の一つ認知症について、認知症緩和ケアの考え方に基づく具体的な対応方法やお役立ち情報をわかりやすく発信していきます。
まずは、認知症とは…ご承知のとおり「病気」です。代表的なアルツハイマー病は、進行性の疾患です。現在、完治する薬や手段はありません。すなわち最終的には亡くなってしまう病気なのです。
この考え方が認知症緩和ケアの考え方の根底にあります。認知症も癌と同様に死を意識すべき疾患ととらえるとその対応方法として緩和ケアの考え方、対応が非常に重要であることがわかります。
一般的な緩和ケアは、「癌などの疾患に対して余命いくばくもないあとわずかな命に対してどのようにかかわるか」といったいわゆる終末期をイメージするかもしれません。しかし緩和ケアの定義には、『疾患の早期から対応すること』が謳われています。
したがって私たちは、認知症を患う方とそのご家族に対して、早期から積極的に関わり、その人らしい人生のサポートをする役割が求められています。
